当社は、現在2輪・4輪自動車部品、船外機など輸送機器分野を中心に、電気、電子部品まで、幅広い分野に中子を提供しています。それも、量産品だけではなく、開発試作品まで含めたあらゆるニーズに合わせて中子を供給しているのです。いわば、鋳造技術が使われているすべての分野が、当社のクライアントといえるのです。
中子は、量産型鋳物の中空部あるいは孔などをつくるときに、主型とは別につくり、外型内に収める砂型をいいます。中子は大部分が溶湯に鋳囲まれるため、溶湯流に耐える強度、耐熱性、凝固収縮を可能にするための可縮性、中子から発生するガスを排除するための通気性、製品の内部から砂を取り除きやすくするための崩壊性など、主型以上に多くの要求をクリアしなくてはなりません。鋳造によって製造される部品への要求度が高まっている現在、中子が満たすべきクオリティー・レベルは高度化を続けています。だからこそ、量産対応だけでなく、開発試作までが当社のフォローエリアとなっているのです。
当社は、高度化を続けるニーズに的確に応える品質と生産能力を追求。鋳造段階での効率化を実現する中子を供給していくために、努力を重ねています。
 

1976年、当社は自動車部品の基礎開発の一翼を担う企業を目指して創業しました。当時は、我が国におけるモータリゼーションは成熟期に入り、急速に新たな技術開発が進み始めた頃でもありました。環境問題に関連した法規制も生まれ始め、エンジンそのものも大きく姿を変えていった時代です。低燃費、低公害、静粛性、そして軽量化。それを実現するエンジンには、高精度の部品が不可欠となります。それは、鋳造技術そのものの高度化を大きく進めました。

当社は、そうした時代の中で、ハイレベルなニーズに応えることで独自のノウハウを蓄積してきています。市場のボーダレス化により、国際的な競争時代に突入している自動車分野は、クオリティーだけでなく生産効率化、コストパフォーマンスを含めて、要求度が高い点では最も進んだ分野といえるかもしれません。当社は、そうした分野においても常にお客様に満足していただける製品を供給しています。
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