国際市場がボーダレス化し、多国間競争が進む中で、技術開発分野に対する品質要求は、常に高度化を進めています。鋳造分野においても、より複雑な形状、より高い精度、そしてよりダウンサイジング化、軽量化を進めるために、生産工程に対する要求度も高くなっています。そうした要求に対応するためには、従来のように中子の形状精度だけを考えるのでは不十分な状況となっています。本当の意味で、鋳造加工での精度、品質を追求するためには、中子の原材料となるRCSそのものをどう設計していくかが大きな意味を持つようになっています。中子に求められる重要な特性である崩壊性、表面安定性、寸法安定性などの性能は、すべてRCSそのものによって実現するものだからです。当社は、この点に注目し、原材料選択のための独自の試験体制を構築しています。
当社は、お客様の要求に対してベストな性能を実現できるよう、国内でトップレベルのシェル鋳型試験装置を導入しています。この装置は、新型のコンピュータシステムによるシェル全自動曲げ試験装置で、造型マシン部、試験部、PC制御・データ処理部から構成され、試験片のセッティング、計測、データ収録、解析結果の出力を自動で行うシステムです。このシステムを導入することで、これまで経験的な選択に頼らざるを得なかった原材料選択を、数値データにより選択することが可能となり、品質の安定化に大きく寄与することになります。特に、シェルモールド中子の品質向上には大きな威力を発揮します。
Copyright 2004 MARUNAKA SANGYOU CORPORATION